前回の記事「海外客に見つかる旅館・宿の英語キーワード選定ガイド」では、キーワードの探し方を解説しました。今回はさらに一歩進み、実際に外国人旅行者が使う傾向のある英語キーワードを、カテゴリ別に整理してご紹介します。
先にお伝えしておきたいのですが、検索キーワードの正確な検索回数や順位は、時期・国籍・シーズンによって変動し、Googleトレンドやキーワードプランナーなどのツールで継続的に確認する必要があります。この記事のリストは「これだけ入れれば正解」という固定ランキングではなく、自社サイトのキーワード設計を始める際の出発点として活用してください。
カテゴリ1:基本の宿泊タイプを表す言葉
まず土台となるのが、宿泊施設の種類を表す基本語です。旅行者の知識レベルによって、使う言葉が異なります。
- ryokan — すでに「旅館」という概念を知っている旅行者が使う
- traditional Japanese inn — まだ「ryokan」という単語を知らない層が使う
- onsen ryokan — 温泉付きの宿を探している場合
- Japanese style hotel — より広い意味で日本らしい宿を探している場合
カテゴリ2:設備・体験を表す言葉
「どんな体験ができるか」で絞り込む検索です。
- private onsen room(プライベート温泉付き客室)
- tatami room(和室)
- kaiseki dinner ryokan(会席料理付きの宿)
- ryokan with breakfast included
- outdoor bath(露天風呂)
カテゴリ3:地域・エリアを組み合わせた言葉
具体的な旅行先が決まっている段階の検索です。
- ryokan near Kyoto
- ryokan near Mt Fuji
- best ryokan in Hakone
- ryokan in [地域名](自地域名に置き換えて確認する)
カテゴリ4:旅行の目的・同行者を表す言葉
誰と、どんな目的で旅行しているかによる絞り込みです。
- family friendly ryokan
- honeymoon ryokan
- solo travel ryokan(近年、一人旅需要が伸びている国もあり注目のキーワード)
- ryokan for couples
カテゴリ5:実務的な不安・条件を解消する言葉
予約直前に確認される、実用的な検索です。
- ryokan English speaking staff
- ryokan credit card accepted
- ryokan tattoo friendly(入れ墨があっても入浴可能かを確認する検索。近年増えている実用的なキーワード)
このリストをどう活用するか
自社に当てはまる言葉だけを選ぶ
すべてのキーワードを無理に自社サイトに詰め込む必要はありません。実際に自分の宿に当てはまるもの(温泉があるか、家族向けか、駅から近いかなど)を選び、該当するページ(客室ページ、FAQページ、エリア紹介ページなど)に自然に配置しましょう。
Googleサーチコンソール・トレンドで検証する
このリストはあくまで一般的な傾向です。自社サイトがすでに英語ページを公開している場合は、Googleサーチコンソールで実際の流入キーワードを確認し、この記事のリストと照らし合わせることで、自分の宿に本当に効果のあるキーワードが見えてきます。
季節・情勢による変化にも注意する
インバウンド需要は国籍別の動向や為替、季節によって変動が大きい分野です。定期的に検索データを見直し、キーワード戦略も合わせて更新していくことが重要です。
まとめ:キーワードは「知る」で終わらせず「使う」ところまで
キーワードを知っているだけでは意味がありません。実際にページのタイトル・見出し・本文・FAQに落とし込み、検索エンジンと旅行者の両方に「ここに求めていた情報がある」と伝わる形にして初めて効果が出ます。
Studio HAKOの HAKO Scan では、自社サイトが実際にどのようなキーワードで見つかりやすい状態になっているかを含め、国際SEOの現状を無料診断できます。

