英語ページを作ったのに検索に出てこないその原因の多くは、翻訳の質でもデザインでもなく、そもそも海外旅行者が検索していない言葉でページを作ってしまっていることにあります。
「旅館」を "ryokan" と訳すだけでは不十分です。旅行者がどんな言葉で、どんな状況で検索しているかを理解し、そこに合わせてページを作るこれが英語での「発見」フェーズの土台になります。この記事では、旅館・小さな宿が使うべき英語キーワードの探し方と選び方を解説します。
なぜ「ryokan」だけでは足りないのか
"ryokan" は海外旅行者の間でもある程度知られた単語になりましたが、これだけに頼るとリーチできる層が限られます。実際には旅行者の知識レベルや検索の目的によって、使う言葉が大きく変わります。
- 日本旅行に詳しくない人:"traditional Japanese hotel," "Japanese style inn"
- ある程度知識がある人:"ryokan," "ryokan with onsen," "ryokan near Kyoto"
- 具体的に絞り込んでいる人:"ryokan private onsen room," "family friendly ryokan Hakone"
検索の初期段階(まだ日本の宿泊スタイルを知らない)から、比較・決定段階(具体的な条件で絞り込んでいる)まで、旅行者の検索意図はグラデーションになっています。自分の宿がどの段階の旅行者に届いていないのかを意識することが、キーワード選定の出発点です。
キーワードを探す4つの方法
1. Google検索のサジェスト・関連検索を見る
英語で "ryokan" や "onsen ryokan" と検索し、サジェストや「関連する検索」に出てくる語句を確認します。地域名・宿泊スタイル・目的(honeymoon, family, solo travelなど)と組み合わせた検索が多いことがわかります。
2. 海外OTA・レビューサイトの言葉を観察する
Booking.com、Agoda、TripAdvisorなどで自分の宿と似たタイプの宿がどう英語で紹介されているか、また海外ゲストのレビューでどんな単語が使われているかを見ると、実際の旅行者の言葉遣いがつかめます。「和室」を "tatami room" と表現しているか、「大浴場」をどう説明しているかなど、具体的な表現の参考になります。
3. 競合(海外に強い宿)の英語ページを分析する
同じエリア・同じタイプの宿で、海外ゲストのレビューが多い宿の英語サイトを確認し、タイトルタグや見出しにどんな言葉を使っているかをチェックします。
4. Googleサーチコンソールで実際の流入語を確認する
すでに英語ページが公開されている場合は、Googleサーチコンソールで「どんな英語の検索語で表示・クリックされているか」を確認できます。想定していなかった検索語での流入がある場合、それを本文にさらに反映させることで強化できます。
キーワードは3つのタイプに分けて考える
すべてのページに同じキーワードを詰め込むのではなく、ページの役割に応じて使い分けます。
| タイプ | 例 | 使う場所 |
|---|---|---|
| 基本キーワード | ryokan, Japanese inn | トップページ、タイトルタグ |
| 特徴キーワード | onsen, private bath, tatami room | 客室・設備ページ |
| 地域・目的キーワード | ryokan near Mt Fuji, honeymoon ryokan | エリア紹介・プランページ |
選んだキーワードをページにどう落とし込むか
キーワードを選んだら、以下の場所に自然に配置します。無理に詰め込むのではなく、実際にその言葉で検索してきた人が「ここに求めていた情報がある」と感じられる文脈で使うことが重要です。
- タイトルタグ・見出し(H1・H2)
- 最初の2〜3文
- 画像のalt属性
- FAQの質問文(旅行者が実際に使う言い回しで)
まとめ:キーワードは「見つけてもらう」ための最初の一歩
英語キーワードの選定は、国際SEOの中でも比較的すぐに着手できる部分です。ただし、選んだキーワードが実際に成果につながっているかどうかは、翻訳の質・ページ構成・予約導線など、他の要素と合わせて初めて判断できます。
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