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「なぜ海外客に見つからないのか」— 日本語オンリーサイトの落とし穴

良いサイトなのに海外客に全く見つからない、原因は多くの場合、日本語オンリーサイトの構造そのものにあります。検索エンジンから見た「見えない宿」になっていないか、原因と対策を解説。

「サイトはちゃんと作っている。写真も良いし、情報も充実している。なのに海外からの問い合わせがまったく来ない」——こうした相談は少なくありません。

多くの場合、原因はサイトの「見た目」や「内容の質」ではなく、検索エンジンや旅行者からそもそも見つけられない構造になっていることにあります。この記事では、日本語オンリーサイトが陥りがちな「見えない宿」になってしまう原因を整理し、それぞれの対策を解説します。

原因1:海外の検索エンジンに情報が届いていない

日本語だけで書かれたページは、英語で検索する旅行者の検索結果にはほとんど表示されません。当たり前のように聞こえますが、これは「翻訳の質」以前の問題です。英語のコンテンツがそもそも存在しなければ、Googleは英語の検索語とマッチさせようがないのです。日本語ページがどれだけ充実していても、英語ページが1ページも存在しなければ、英語圏の検索結果には出てきません。

原因2:英語ページがあっても「情報が薄い」

英語ページを一応用意していても、トップページの簡単な挨拶文だけ、料金や設備の詳細は日本語ページへのリンクのみ、というケースもよく見られます。検索エンジンは内容の薄いページを評価しにくく、また実際に訪れた海外旅行者もそこで必要な情報が得られず離脱してしまいます。「英語ページの有無」だけでなく、「英語ページの情報量と質」が問われます。

原因3:名前の表記がバラバラで「同じ宿」と認識されない

日本語表記・ローマ字表記・英語の愛称などがサイト・SNS・OTAで統一されていないと、検索エンジンはそれぞれを別の存在として扱ってしまうことがあります。指名検索で情報が分散し、結果として検索順位が上がりにくくなります。

原因4:サイト構造が多言語対応を想定していない

日本語ページの一部だけを後から英訳したような構造(URLの付け方がバラバラ、言語切り替えボタンがわかりにくい、一部ページにしか英語版がないなど)は、検索エンジンにもユーザーにも「どのページが正規の英語版か」が伝わりにくくなります。最初から多言語構造を意識してサイトを設計することが望ましいですが、既存サイトの場合も構造の整理から着手できます。

原因5:海外での「検索の起点」がそもそも用意されていない

自社サイトだけでなく、Googleビジネスプロフィール、SNS、OTAのプロフィールなど、海外旅行者が最初に接触する可能性のある場所すべてに日本語しか用意されていないケースもあります。自社サイトを整えても、その手前にある入口が日本語オンリーだと、そもそも自社サイトまで辿り着いてもらえません。

「見つからない」を放置するとどうなるか

見つからない状態が続くと、インバウンド需要が拡大していても、その恩恵をほとんど受けられないまま機会損失が積み重なっていきます。しかも「見つからない」ことは、日々の営業の中では気づきにくい問題です。予約が来ないのは「魅力が足りないから」ではなく、「そもそも検索結果に出てきていないから」であるケースは、実際に確認してみるまで気づかれないことがほとんどです。

まずやるべきこと:自分のサイトが「見えているか」を確認する

以下のような簡単なチェックから始められます。

  • 英語で自分の宿の種類・エリア名を組み合わせて検索し、自社サイトが出てくるか確認する
  • 英語ページの情報量が、日本語ページと比べて極端に少なくないか確認する
  • Google、OTA、SNSでの宿の名前表記が統一されているか確認する

まとめ:見つからない原因は「質」より先に「存在」の問題であることが多い

海外客に見つからない理由を、デザインや文章の質から探し始めてしまいがちですが、多くの場合はその手前——英語コンテンツがそもそも十分に存在しているか、検索エンジンに正しく認識される構造になっているか——に原因があります。

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